華ヤカ でへへ~博様ルート(ネタバレ)

宮ノ杜博(18)五男 高等学校七年生 

人懐っこく、裏表もなく、ご兄弟の中でも好意的な博様は、はるちゃんと同じ歳ということと、はるちゃんの人柄をいたく気に入り使用人であると分かっていながら友達でありたいと願うようになります

というのも、宮ノ杜家の使用人は使用人としての立場を自覚し、己を律する為に二ヶ月に一度、定期試験を行い合格しなければ即解雇です
更には、使用人頭の千富さん監修の使用人の心得という分厚いマニュアルも存在します
中でも作中で一番に強調されているのが使用人は質問しない、宮ノ杜家の方々にはどのようにぶっ飛んだ、人権なんか全く考慮されない命令も従わなければならないという点です

これを踏まえて考えると宮ノ杜家の使用人は私情を挟まず言われたことは完璧にこなし、たとえそれがどれほど理不尽なものでも口答えなどしないで受け入れなければならないということです

使用人という立場からしてこれは当然の責務ですし、そもそも雇い主に無礼な態度をとれば代わりはいくらでもいますから解雇しちゃえば良いんです

それを良いことに使用人いじめに精を出す方もいらっしゃるわけで

話がそれてしまいましたが
我らがはるちゃんは、もうプレイヤーの心配もお構い無しに、その天性のドジッ娘、天然スキルを発揮します

え?質問?すみません、うっかりしちゃいました
嫌だと思ったらはっきり言いますけど?
隠し事下手なんです、つい顔に出ちゃうんです
(共通ルートから学べる簡易的なはるちゃんの行動)
※これはあくまでも私が勝手に意訳したものです
実際はもっと畏まっていますかしこかしこかしこまり

この良く言えば革新的な対応、悪く言えば自分が雇用される側という自覚があるのか怪しい行動に博様は興味を持つわけです


趣味の発明の実験体にする為にそこらへんの使用人を襲撃するのは、使用人からしてみれば面倒なことこの上ないわけで、私だったら雇い主の子息がそんなことしてきたら苦笑いで何事もなかったかのように時が過ぎるのを待つしか出来ない

しかしはるちゃんは、まだそんな博様の習性なんて分からないので、襲撃に普通の反応をするんですね
発明されたブツが危ないなら危ないと言う、痛かったら痛い、嬉しい時は花が綻ぶように笑った(と私は思っている)のでしょう

他ルートでもはるちゃんは感情を出す使用人と呼ばれています、その呼び方はどうなんだよって思いますが
これは宮ノ杜の使用人があくまでも何をされても軽く無難に受け流し、自分らしさを出そうとすることを許されなかった(うん、当たり前なんですが)ということが、よく分かりますね

ここまで来てなんですが、博様ルートは恋愛というよりは如何に博様が成長するかの物語だと思います
他の兄弟に比べて責任感も圧倒的に足りない子で、終盤では洋行しろと言われてはるちゃんと離れたくないばかりに結婚しようとか言っちゃうレベルです

ある程度、手に職があって養えるほどの余裕と器もあるわけでなく、学生という時代を謳歌しつつ、なんとなく物足りなくて、自分に取り柄もなく生きてる心地がしないと感じている

ただ一緒にいたい、だから結婚しようという彼を見て、柄にもなくずるいなぁと思ってしまいました
悪気はないんですけど、彼もまた良い感じに人のことを考えられるほどの余裕も覚悟もないんですよね
でも言葉も態度で示してもくれて優しくしてくれて、何気に共通ルートではるちゃんのピンチとかはるちゃんの機敏に目敏いのは博様だったりします

そう考えれば考えるほど別れにもがき苦しみ、暗殺者()に狙われ精神を磨り減らし、マジカス様はマージマジマジカス、すごく二人の距離の縮め方が甘酸っぱいので関係は好きなんですけど

結局、全てを終わらせて泣きながら強くなりたいと決意する姿に目頭が熱くなりますね
結婚しよ!とか言ってたあの博様がぁ・・・うぅ・・・と親目線になります 
彼のお母様も芯の強くしっかりとした女性なので、一緒に博様の成長っぷりに少し寂しくなったりしてね!あ、ならないかな!うん!

だから二人の五年後で好きだったら再会エンドは、続編の後日談が凄く気になります
洋行に行く目的が所謂武者修行の旅で強くなって帰ってくっからな!って感じなので
隠れきれていない暗殺者ぼこって大団円なラストですかね、未来を感じさせるエンドだと思います
おままごとみたいな恋愛だったかもしれませんが、ほら、続編のキネマモザイクとかポウラスタ買いたくなっちゃいましたし!

博様育成ゲームだと思えばモーマンタイですよ
唯一の心残りは博様ルートでしか貰えない鍵を逃したことですかね
後日談のでへへ言わない普通にテライケメンな博様見てビビりました、五年後はるちゃんふつくしい